高濱正伸の愛弟子。
花まる学習会の礎を築くとともに、花まるメソッドを各地に伝導し続ける。
現場から見た即実践可能な事例が豊富!
相澤 樹(あいざわ たつき)
花まる学習会 事業部長
■相澤 樹 プロフィール
1978年千葉県生まれ。
2006年花まる学習会に入社。
これまで4歳児から小学校6年生まで、のべ3000人以上の子どもたちを指導。
子どもの行動の背景を見抜く観察眼と的確な指導、保護者へのサポートに定評がある。
親と子、それぞれの視点から見える世界のギャップを埋め、相互理解を深めることが、よりよい親子関係の形成に繋がると提唱する。
人材育成・社員採用の責任者、神奈川ブロックのブロック長を経て、2016年度に関西ブロック長として大阪に赴任。現在は花まる学習会の事業部長として活躍中。
講演「あと伸びする子の家庭の習慣」や「健やかに子どもが育つ住まいとは」は全国各地で好評を博しており、2016年3月には『60点でも伸びる子、90点なのに伸び悩む子』(あさ出版)を上梓するに至る。
■高濱からの紹介
彼の一番の武器は、部下たちを心から可愛がることです。花まる学習会全体のお兄ちゃん役のような存在。意外な一面ですが、とても感性豊かな文章を書くことで、今や若者たちのお手本になっています。
■保護者からの推薦文
私が「ザ、男子」である息子たちの子育てに悩んでいた頃相澤先生に出会いました。
子供たちからの「パッション」という呼び名通り心の温かい情熱的な先生からの話は私の心にグサグサ刺さりました。
母親には理解できない行動をする子どもに対して、大人の視点での「いい子」にしようと必死だった私に、子どもの本質、潰しかねない育て方、一人で抱えないこと、 等々たくさんの事を教えてくださいました。
子どもが大好きでいつも体当たり。誉めるときは思いっきり、叱るときは真剣に、楽しむときは子供以上、そして親に対してもどんな小さな悩みでもきちんときいてくださる、そんな先生のおかげで肩の力を抜き息子を型にはめず子どもらしくのびのびと育てようと思うことができました。
心が弱く無気力で恋愛も消極的、そんな若者が多い昨今だからこそ、先生のような人間味溢れる大人が必要だと思います。
■専門分野
あと伸び、健やかに子どもが育つ家づくり
■演題
詳細は弊社までお問い合わせください。
お問い合わせ先: kouenkai@hanamarugroup.jp
■掲載記事
【2017】
10月23日 シティライフ(阪神神戸)
社会に出てから力を発揮し、活躍する「後伸びする子」に育てるためには…
【2015】
7月19日 徳島新聞
住まいセミナー2015 相澤樹講演会「健やかに子どもが育つ住まいとは」掲載
■実績
詳細はこちら
■講演会の感想抜粋
- 相澤先生は、おもしろい話を織り交ぜながらのお話でとても楽しかったです。
- 子どもがクイズを出してきた時、子どもにはりあって答えていた自分を見直し、もう少しヒントをもらったりしながら子どもとのコミュニケーションを楽しんでみようと思いました。
- 今、勉強に対して不良で、後伸びした子達のお話を聞くことが出来、夢と希望をいただきました。笑いながらも熱い思いの伝わるお話でした。
- 現場で日々子ども達と接していらっしゃる先生のお話、さすがに説得力があり、興味深く伺いました。教育に対する先生の本気度も伝わり、大切な子どもを預けている親として、心強く思いました。
■相澤講演会チラシ
相澤の講演会チラシはこちらから
■講演料金目安
要相談
■教室長コラム
「変化する時代を生きる子たち」
昨年、8月に誕生した娘もすくすくと成長し、ヨチヨチと歩けるようになりました。「パパ」「ママ」「バイバイ」といった言葉を使えるようになり始め、かわいらしさも一入。しかし、感情も毎日少しずつ複雑になっていくようで、今笑っていたと思ったら怒りだしたり、夜寝る前の不機嫌さはママ以外を寄せ付けなかったり。また、行動範囲が広がることで、娘にとっては新たな刺激や好奇心が芽生える一方、親にとってはたまらない心配の時間、そんな場面も増えてきました。
「保育園でお友達に噛まれたみたいで、手に歯形がついているんだよね~。先生が謝ってた」
「え~!うちの子のこんなかわいらしい手を誰が…!」
と思った瞬間を見透かされたように
「うちも、お友達にやる可能性はあるんだからね」
と妻からピシャリ。その通りです…。「もめごとは肥し」とわかっていてもやっぱり我が子のことになれば多少なりとも狼狽してしまう気持ち、本当に良くわかるようになりました。そんなこんなで1歳4ヶ月になる娘に翻弄されていますが、それでも親としての喜びを日々味わわせてくれる娘に心から感謝する一年だったと思います。
さて、この先も着実に成長し、大過なく、安定した生活基盤を築き、幸せな人生を歩んでほしいと考えるのは、多くの親御さんの普遍的な願いではないかと思います。もちろん私も思っています。しかし、不安を煽る訳ではありませんが、これから先、こどもたちは、激しい変化の時代(その時になればそれが普通のことかもしれません)を生きていかなければいけない可能性はどうも高そうです。少なくとも「多様な変化が起こる」その心構えだけは、早めに持っておいた方がいいかと思います。いわゆる「人工知能時代」と「人生100年時代」その両方の時代の到来です。随分前から言われていますが、いよいよ実生活に近いところで、ある部分では便利さという恩恵を、ある部分では人とのテクノロジーとの入れ替わりが起こり始めているように思えます。
「今後10年~20年で、アメリカの総雇用者の仕事が自動化されるリスクが高い」とマイケル・A・オズボーン氏が提言したことが、一時期、話題になりました。
あくまでも私見ですが10年ではそこまで行かないのではないかと思っています。技術の方は準備万端だとしても人の仕事部分のインフラ整備が追いつかないのではないかと思うのです。しかし、決して緩やかとは言えないペースで自動化される仕事は増え続けていくことは事実でしょう。20年後。2037年~2040年頃。今の小学生が働き盛りの時期になり、今生まれてきた子が社会に出る頃(社会に出るという概念もどうなっているかわかりませんね)はAIと人との関わり方や生き方の常識は随分変わってきているのだろうと思います。
今までの時代の人生設計のイメージは線だったように思うのです。つまり、ある程度進む道筋が見えていることを前提に教育があった。故に自分が線を引かずに、誰かが引いてくれる線を信じて歩んでも、周りを見れば大体みんな同じように進んでいた。だから何となく最適解はそこにあるように思えた。しかし、これからの時代の人生設計は円のイメージです。中心に自分がいて進む方角は360度選べる。動かないという選択をすれば止まることもできる。この状況を自由と思うか不自由と思うか。ここに変化の時代を豊かに生きるコツがあるような気がしています。360度どこまで広がっているかわからない真っ暗闇の海の真ん中から、どこに向かって進もうか。いずれその判断をしなければいけないこどもたちに、羅針盤を持たせてあげることが次代の教育の最重要課題ではないかとこの一年間ずっと考えていました。それでも現時点で行きついた結論はたった三つでした。
一つは安定の軸を持つこと。他者の評価と一線を画したところで自分自身をさらけ出しTry&errorを楽しめる人になること。誰かの船に乗るのではなくて、自分自身が船であるという自覚を持つ。これは大事です。
二つ目は、自分で物事を決める経験を豊富に積んでおくこと。意思決定力がなければ、まず動き出せません。船の航路の選択も操縦も自分でするためには、判断を繰り返さなければいけないのです。それは、突然できるものではなく、そこまで積み重ねてきた総量が下支えになります。
正解に価値がある時代から、むしろ正しさではないところに価値が求められる時代に変わります。最後は私達大人の思考の柔軟性。今のこどもたちは変化の時代を生きる以上自ずと変化耐性はついてくると思います。その阻害要因は既成概念から抜けられない、大人なのかもしれません。いかに、変化という時代の波を乗りこなしていくか。こどもたちの行く末を案じる前にまず自分が変わっていく時代を楽しんで見せてあげたい。そう思っています。
2018年1月
相澤 樹