西郡コラム 『小学6年生の花まるタイム1』

『小学6年生の花まるタイム1』 2015年10月

公立小学校で毎朝(月、火、木、金曜日)花まるタイムを行っている。4月から始めて段々と花まるらしい「形」になってきた。しかし、時間が経つにつれ、慣れと理解不足(理解の希薄化)によって間延びした「花まるタイム」になってきた。研修の意味でも先生に代わって私たちが司会を務め、「花まるタイム」をやる意味を再度確認する。今日は6年生の花まるタイムを私が担当した。
 「準備はできていますか。花まるタイムは15分、音読、キューブキューブ、サボテン、あさがおの順で一気にやります。一気にやることが大切です。集中力を鍛えるため、すべての学習の基礎になります。「花まるタイム」は学習の基礎をつくるためにやるのです。
 これまで皆さんの花まるタイムを見ていると、もたもたして取り出すのが遅い人がいます。無駄な時間があります。今日は待ちません。次に何をやるか、段取りです。学習だけではなく、皆さんが大人になって働くときもそうです。次に何をやるか、そのために何をしておくか、準備するということは段取りを想定しておくことです。
 音読の姿勢になっていますか。なぜ、いい姿勢をするの?息の道をつくるため。曲がっていては息は出ません。音読に限らず、脳みそに酸素を送るために息の道をつくる。だから姿勢をよくするのです。次に口の形をしっかり作ってください。毎日慣れてしまって口を開けることをさぼっています。母音法ってわかりますか。「あいうえお」の口の形をしっかり作ることです。他の音、たとえば「か(あ)、み(い)、ぬ(う)、れ(え)、と(お)」どれも五つの口の形になりますね。「あいうえお」の口の形をしっかりつくり声を出す。
 音読には三つの狙いがあります。①声をだすことで体も気持ちも開放する。②はっきりと音を出すために「あいうえお」の口の形をつくる。さらに高学年は、③スラスラ音読することを意識する。スラスラ読むことは国語の基本です。その他にも、たとえば四字熟語、低学年でも口ずさみますね。毎日やるから、そして音として覚えるからです。ものを覚える基本でもあります。
 キューブキューブです。「カチカチカチ、右手にA、左手B・・・」6年生にもなると照れていますね。低学年みたいにやれとは言いません。サーッといきましょう。ただ、覚えておいてほしいことはやるときにはやることに徹すること。照れて中途半端にやるならやらない方がいいということです。
 もう一つ、毎日やっているから覚えている人もいて「ズル」をするようになってきました。「ズル」をすることは賢さとは紙一重、すべてダメとは言いません。実際、毎日やるから形がイメージできて早くなる、わかってしまう、先を読む、結果、「ズル」に出た、と。今日は、「ズル」も学習の効果としていい方にとらえておきます。ですが、こと学習に関しては、「ズル」、誤魔化し、出来た振りが妨げになります。あなたたちの頭を鍛えているのですから。

西郡学習道場代表 西郡文啓