Rinコラム 『じゆうに』

『じゆうに』2016年7月

————————————————————————————————
 1 じゆうにやりたいようにつくってください―ARTのとびらきはん
   ・・・教えてもらった通りにしなくてもいいし、先生や仲間のいい
   ところをまねっこするのも大歓迎。
   全く同じものは絶対にできません。 それぞれが唯一で、世界一。
 ————————————————————————————————

小1から中1までの30名が熱気あふれる創作タイムを繰り広げた、Atelier for KIDs 5月初回の創作イベントを終え、この原稿を書いています。全員が集合して、作品を掲げたあの写真(右上)は、プロのデザイナーとして活躍されている人からもFacebook上で反響がありました。
 異学年の子どもたちがこれだけ集まると、「3年だから」「6年だから」「下の子の面倒をみなければ」というような意識が生まれます。それ自体は、教育的にも意義がある集団のダイナミクスと言えるのですが、あの日、あの場所ではそれが生まれなかった。そのことにスタッフの一人が、気がつきました。大人も含め、あれだけの年齢差のある空間であったのに、いい意味で「全員がフラット」だった、と。
 上手にしなければという外側からの理想や、こうであるべきなのだ、というような社会的な束縛。正解か間違いか、が存在しない表現の世界では、子どもも大人もそんなものから解き放たれていたのではないだろうか。だからこそ、内なる自己との対話に、「じゆうに」向かっていったのでしょう。
 「飾らない一個の人間であること」は、私が子どもたちの前に立つとき、意識していることのひとつです。ジャッジも評価もなく、「私はどう感じたか」という感性の共有をし続けるためには、子どもたちを「一個の表現者」として尊重し、対等でフラットな関係でありつづけることが、何よりも大切なことであると思うからです。

RELLO 由実(Rin)