カエル 『決めてやりぬく』

『決めてやりぬく』

「1年生からやってるんだから、6年生までは続けなさい」
習い事について、こんな風に言われたことはないだろうか。あるいはその逆。
「黒帯まで取ったら、空手はやめようか」
こういう言葉に、「なんか変だな」と違和感を持ったことはないだろうか。

本当に、自分が決めてやっていることかどうか。考えたかどうか。キミは、そんなことを感じ始めているんじゃないかな。あるいは、もしかしたらすでに、自分で「最後までやる」と決めて頑張っていることがあるかもしれない。
自分で決める。実はこれ、とても大事な大人への一歩なんだ。

社会に出たら、どんな仕事を与えられるか分からない。
「そんなことをやらされるの」とか「こんなのできないよ」と思うような、地味で大変な仕事が来るかもしれない。思い通りにいかなくて当たり前。
でもそこで、「やります」と言う。そして、やりぬくことだ。

「それって、自分で決めるってことと正反対じゃないか」そう思った人もいるかもしれないね。けれど、そうじゃない。
スポーツにだって必ずルールがあるでしょう。決められたルールがあって、その中でベストをつくす。
それと同じ。その時自分がいる場所で、やりぬこうと決める。決めたら、淡々とやるべきことを続けていく。
どこへいっても、同じことなんだよ。

やりぬくのはラクじゃない。決めたのは自分だから、自分との闘いだ。けれど、それを続けている人は伸びる。そして、そういう人を、周りは認めてくれる。次もあの人に任せよう、と思ってくれる。やれることが増えていく。
ボクも、自分の会社の新入社員に向けて「3年はガムシャラに。」と伝えているんだ。

自分で決めて、全力をつくす。
それが、やりぬくっていうことだ。