カエル 『宿題は先生との約束です。約束を守ることは、信用を得ることです。』

『宿題は先生との約束です。約束を守ることは、信用を得ることです。』2012年5月

花まるの新年度授業が始まって1カ月くらいだけれど、学校のものもふくめて、宿題はもれなくやっているかな。胸に手をあてて、自分はどうかなと考えてみてほしい。

「信用」とは、「まちがいやうそ、ごまかしがないと信じて、その人の言(ことば)をそのまま受け入れたり、事の処理をすべて任せたりしようとする気持ちを持つこと」と辞書にはある。簡単に言うと、「この人なら大丈夫。任せられる!」と相手に思ってもらうために、必要なものが信用なんだね。社会に出て活躍している人は、信用のある人だともいえる。では、信用してもらうためには、どうしたらいいんだろう。

ぼくはよく、若い人に「人は行動しか見ない」と言っている。どれだけかっこいい言葉を使おうとも、言ったことを本当にやれていなければ意味がないということ。今回のテーマである「宿題」も、その一つだ。「宿題を終えて授業に来る」ということが、先生との約束。それができる人はきっと、社会に出ても信用される人になるだろうね。

花まるでは宿題をやってこなかった場合、居残りです。ぼくの教室でも、宿題をやってこなかった3年生の男の子がいた。本人は「やらない!」と言い張ったけれど「やり終えるまでは絶対に帰さない」とこちらも覚悟を決めて向き合った。ようやく宿題が終わったのは夜遅くのことだったけれど、やりきった彼の表情はとてもすっきりしていて、それからは宿題の抜けがなくなったんだ。
もうみんなは高学年だから、こちらも大人として接するし、厳しいことを言うこともある。それは、社会に出て、信用される大人になってほしいからだ。頑張ってついてきてください。