Rinコラム 『はみだしていて、いいのです』

『はみだしていて、いいのです』2013年5月

ー運筆のページ
 文字を正しく書くためには、自分が思ったとおりに筆が動かなければなりません。自分が書きたいと思うところに思い通りに動かす訓練が、運筆のページです。将来の自由自在に描ける力を、「みんなで一緒に、声を出しながら」楽しく行うことで、身につけていきます。
 はみ出したり、曲がったりしても気にせずリズムに乗ることが大事だと子どもたちには伝えていますが、持ち帰ってきたテキストを見た保護者の方が、「ちゃんと点線の上をなぞってないじゃない!」と誤った声かけをしてしまうことをよく見かけますが、声のリズムと腕の動かし方が一致(目と手が供応)していることが肝心ですから、リズムにのってテキパキ書けていれば、それは大きな花マルなのです。
 「丁寧に!」と言われすぎた子たちが、「(誰かに見せるための)ノートをきれいに書い」たり「(授業内容を聞くよりも)黒板を見て写すだけ」で、「スピードが求められる場面で太刀打ちできない」ようなことにならないためにも、遠い先をいつも意識して声かけしてあげましょう。