松島コラム 『皆様に支えられて』

『皆様に支えられて』 2017年11月

 FC・道場の生徒用の防災ポーチを作りました。外は視認性の高いオレンジ、中は鮮やかなグリーン、ファスナーは濃紺でデザインしました。ポーチには、通塾途中の危険や災害時に身を守るための「防災ホイッスル」や非常時の行動指針をまとめたFCオリジナルの「防災メモ」が付属しています。この「防災メモ」はミウラ折りにしてたたむと、表面は真っ先に取るべき行動、裏面には家族と連絡を取り合うための情報が見やすく整理されます。色弱の方にも見やすいように配慮されています。ホイッスルの紛失を防ぐためのカールコードをつける場所もポーチ内にとりつけました。また「ポーチ活用の手引き」では、LED ライトや飴、小銭やテレフォンカードなどを入れておくことをおすすめしています。様々な工夫がなされている防災キットです。
 ポーチの製作には約一年かかりました。きっかけは防災関連の仕事をされている保護者の方からのご提案でした。正直言いますと、スクールFCでは各校舎に非常用の防災グッズを用意していますし、その際のスタッフの動き、避難場所に関する情報も確認していますので、ご提案いただいたことに感謝しつつも、どこまでの準備が必要なのか、最初は慎重に考えていました。しかし、その後も説明のために熱心に足を運んでくださる中で、自治体による避難場所の対応が異なることや災害が起きてからできることが本当に少ないことなど、事前の備えの大切さをこれまで以上に強く感じるようになりました。また、塾生の通塾時間帯は夕方から夜にかけてです。高学年になれば一人で通う子どもも出てきます。いざという時、「子ども自身がどんな行動を取るべきなのか」その最低限の知識を持つこと、最後は「自分の命は自分で守る」という一人ひとりの意識を持つこと、そうしたことを伝えていくことは、教育の大きな使命であると感じました。そして、東京大学の防災の専門家の監修のもと、㈱電通サイエンスジャムのご担当者、そして保護者の方、スクールFCのスタッフと何度も打ち合わせを重ねながら、このポーチが完成しました。これは業界初の取り組みだと聞いています。昨年の熊本の地震、台風やゲリラ豪雨などの自然災害に加えて、北朝鮮問題も緊迫しつつある中で、まず私たち大人が子どもたちのためにできることは何かをイメージしておく必要があります。このポーチが災害に備えて家族で話し合うきっかけになれば幸いです。
 先日社員の結婚式がありました。その披露宴の司会の方は新郎の所属する校舎の元保護者の方でした。イベント関係の仕事をされていることから、少しでもお役に立てるならと自ら手を挙げてくださったそうです。開宴に先立って、司会の方からスクールFCのこと、新郎のことなどについて、親御さんの立場から感謝の言葉をいただき、冒頭から会場は温かい空気に包まれ、すばらしい披露宴になりました。9月、10 月に行った講演会では、保護者の方々から「スクールFCを地元に開校してください」という、ありがたい言葉を何度もいただきました。過去には、不動産関係の仕事をされている方から「場所だったら、私が探します!」と物件までご提案いただいたこともありました。
 花まる学習会、スクールFCの今があるのは、こうした皆様のご支援の賜物です。そして子どもたちが安心して塾に通い勉強できるのは、日々の声かけ、送り迎え、お弁当作りなど、保護者の皆様のご協力のおかげです。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。そして、皆様のご期待におこたえできるよう、これからも最大限の努力をして参ります。