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2020年3月31日(火)

2020スペシャル対談 Vol.3! 井本陽久(いもいも)×高濱正伸(花まる学習会代表)

2020 スペシャル対談! 子どもたちを「見る目」 Vol.3

vol.1から読む|エビデンスではなく、子どもを見る
vol.2を読む|なによりもまず「見る」ことが大事

井本陽久|いもいも主宰 × 高濱正伸|花まる学習会代表

焚火で子どもが変わった…!?

井本 大学でも、「教える」ということについて、方法論がめちゃめちゃになっているんですよね…

高濱 「ただ写させるだけ」の時間って、やっていることに対して、デッドな時間が続くわけですよね、お互いに。

井本 最近、おもしろかったのが、いもいものスタッフの一人がいま栄光学園で「キッチンラボ」というかたちで料理をしているんです。
そこで今年の高校1年生は、割とまじめな学年なんですよ。悪く言えば、主体性がない感じの。そうするとね、4月から授業をしてきても、前の学年と全然違って、言うことを聞くんだけれど、逆に言えばすぐ許可を取ってくる。そういう状況だったんだけれど、2学期に4連続くらいで、焚火をして、そこで肉を焼いて食べるということをしたんですね。そうしたら、

高濱 外で?

井本 そうです、外で。で、教室に戻ってきたら、全然今までと違っていて、すごく生き生きしているんですよ。焚火で何があったかというと、一言で片づけるのは怖いんですよね。でも、何かあったということですよね!

高濱 めっちゃおもしろいですね、それ!

井本 どんどん自分で、もう飛び跳ねるようなことをやるようになったし、「◯◯やってみよう!」と、そういう生き生き感が出てきたんですよ!

高濱 へー!

井本 学校現場で摘んじゃったものが、そこにあったのかもしれないですね。

高濱 妖精が出てきて、なにかしたんじゃないの?

井本 そうね(笑)

高濱 「遊んじゃいなよ!」って。(笑)

井本 でも、そういうことですよね。

高濱 でも、感覚としては、わかるんだよなぁ~。焚火ってなんかこう、戻る気がするんですよね、あるべきところに。

井本 エビエビ言ってたら、子どもからしたら自分を見てもらうことが全くないわけだから。

高濱 そうですね。エビデンス通りの教え方をしているんだから、ちゃんと聞きなさい。って言われてもね。

井本 まったく見てもらえていないわけだから、それじゃあつまらないですよね。
高濱さんが言っていた「心をつかむ」という面では、そりゃつかまれないですよね。
自分を見てくれていないのだから。

高濱 ちゃんとやってくれている大人はいてもね。「ご苦労様です」ってなっちゃう(笑)

井本 あとは、エビデンスというものはあっても、お父さんやお母さんが、「うちの子は、『こう』か『どう』かという目で見ていたら、要はそれって、子どもを心配しているということじゃないですか。
僕がずっと見ていて思うのは、やっぱり、子どもにとって、自分の親が自分のことを心配しているって、一番辛いんですよね、一番自信をなくす。すごい心配しちゃうお父さんやお母さんだと、子どもはすごく自信なくしちゃっているような気がするんですよね。
当然、「エビデンス」という目的を持って子どもを見てしまうと、子どもに対して心配しか映らないから、これは子どもがつらいですよね…。

子どもは、親を笑わせたい生き物

高濱 「◯歳までに字が書けるようにならないと…。それなのに、うちの子はまだ…」みたいな、ね。

井本 「あ、いま、お母さんがっかりした顔した」「あ、心配している…」とかね。
ひきこもりの子と話すこともあるんですけれど、「なにが一番つらい?」と聞くと、
「自分がいま外に出られないということを親が心配していることが一番つらい」といっていました。
高濱さんは「にこにこ母さん」っていいますよね。その逆ですもんね。

高濱 それ言いますね、必ず。
親を笑わせたい生き物ですからね、子どもは。

井本 まぁ、そうですね。あー本当にそうだなぁ…。

高濱 いたずらも、全部そうなんですよね。
「わっ!」ってやって、「きゃ~!」「やめて~、もう!!」というのが嬉しくて。

井本 あー、そうですね!


Vol.4に続く
 

 
2020スペシャル対談
井本陽久×高濱正伸
子どもたちを「見る目」

vol.1から読む|エビデンスではなく、子どもを見る
vol.2を読む|なによりもまず「見る」ことが大事

 

\出演しました/
🌸プロフェッショナル 仕事の流儀 1月7日(火)22:30~ (NHK総合)
答えは、子どもの中に ―数学教師・井本陽久―
https://www4.nhk.or.jp/professional/x/2020-01-07/21/7558/1669571/

🌸井本陽久主宰「いもいも」|今、この瞬間に生徒が躍動し、没頭する授業を
「いもいも」は学校の成績を上げることを目的にしていません。「いもいも」で何より大切にしているのは、
・自分の考え方で考える
・自分のやり方でやる
ということ。いもいもの子どもたちは、安心して「自分」を発揮しながら学んでいます。

いもいもHP|https://www.hanamarugroup.jp/imoimo/

🌸井本陽久講演会「ダメでいい、ダメがいい。」
1月28日(火)、2月18日(火)3月24日(火)
詳細・お申し込み|https://www.hanamarugroup.jp/kouenkai/koenkai/20724

🌸花まる学習会
子どもたちを「メシが食える大人」「モテる人」に育てる学習塾です。

花まる学習会HP|http://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/

🌸井本陽久について、もっと詳しく知りたい!
『いま、ここで輝く。~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室~』
おおたとしまさ/著
(エッセンシャル出版社)

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